紙の葉

その葉脈とかちょっとした曲がり方とか、妙にリアルで。もともと植物だったものが、白い葉っぱとして生まれ変わったというのもロマンチック。
枯葉のように箱に詰めて、テーブルに置いて、とできるのだけれど、枯葉ではない。ここに書くことで活かせるから。
でもなんだか勿体無くて、メモとして使いそびれたり。使わない方がこの葉っぱも活躍できなくて勿体無い、と思ったり。気持ちがグルグルする。

大好きなアーティスト、鈴木康広さんのファンタジー溢れるプロダクト。
誰かにちょっとしたメッセージを書いて渡すとき、この葉っぱにキレイなグリーンのインクで書いてお渡ししたいです。

まるで木の葉を凍結したかと思うほど自然を感じます。どんな時に使おうかなと思いを馳せるのも楽しい魅力です。

一葉・言葉・コトノハ。紙は植物から生まれて、「紙の葉」という白い美しい葉に再びなる。音も好きです。楽しいです。
香りをつけて、ムエットとして封筒に入れたりしています。

作者の鈴木康広さんが、試作を作っている時、紙に葉脈を写し取るのに版に紙を押しつける道具として、色々試した結果スーパーボールが一番良かった、というエピソードが好きです。製品の「味」を作るものは意外なところから来るものですね。